テクニカルは記憶喪失と思います [相場の考え方]
移動平均線に始まって、MACD、ボリンジャーバンド、RSIなどいろんなテクニカルといわれる、チャートの動きを読みとくツールがありますが、これらのツールは、「すごく役に立つ」という人と「まったく役に立たない」という人がいます。
役に立たないものであれば、もうすでになくなっていると思うので、役に立たないものではないと
思うのですが、特に相場初心者の人がテクニカルにかける期待が大きすぎて、思うとおりに動かないと
役に立たないというのではないかと思います。
テクニカルは、悪気なく嘘をつきます。
おそらく記憶喪失の症状があるのだと思います(笑)
「下にいくよーーー」って明らかに言ってたはずなのに、下にいかないので、
「どうなってんだ!」と後から聞くと
「そんなことは言った覚えは、まったく、ひとかけらもありません。」
という顔をしているイメージです。
最初のころよくやりがちなんですが、このテクニカルが動いている最中に嘘をつく、という現象を知らないと
出来上がったチャートを分析して、手法を考えていると、
「相場とはなんとまあ簡単なんだ。これなら普通に1日200Pipsくらいは取れるでしょう」
と思います。
そして動いてるチャートを見て、「こうなったからああでこうで」と自分の絶対に自信のある手法でもって
相場に入ると、ボロボロに負ける。
短い足ほど難しいといわれるのは、短い足ほど、テクニカルはぴょんぴょん動き、嘘をつきまくるからです。
テクニカルが動くのは、価格が動くからで、通常の日本人はほとんどの人がローソクを使っていると思われるので、テクニカル動く=ローソク足動く からです。
だましといわれる、ファンドの人などが、わざと吊り上げて叩き落したり、ということではなく、
普通に相場が動いているだけで、テクニカルがどんどん嘘をつきます。
そして、そのテクニカルごとに、どんなときにどんな嘘をつきやすいか、という特徴があり、
その特徴をつかんで、嘘とほんとを見分けながら、上手に活用してあげることが、優秀なトレーダー
ということになります。
ときどき嘘をつくけど能力はある部下を、うまく育て、才能を伸ばしてあげられる上司が、業績を上げ、優秀な管理職になるのと似ています。
なんだ、一般社会の企業と一緒でないですか。
相場も。
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