聖杯探しの旅 [FX全般]
FXで勝つために絶対に必要な視点 [FX全般]
FXで勝てるようになるために必要なこと [FX全般]
1分足スキャルピング逆張りは地獄道でした。 [FX全般]
勉強すればするほど混乱するというチャートの見方 [FX全般]
サインが出たら売り買いするだけで勝てるというお話 [FX全般]
FXで勝っていく方法はいろいろあると思うんですが、
結局は心の管理がすべてです、と相場を見てきた人は必ず言います。
初心者のときは
「心の管理が一番大事だというのはなんとなくわかるけど、でも結局心の強さは、絶対に勝てる方法を見つけたらそれで補えるよね。」
と思います。
そして、「絶対に勝てる方法探し」に奔走します。
私もさんざん探し回りました。
あらゆるテクニカルを研究し、あらゆるサインツールにも手を出しました。
ローソク足、移動平均線、MACD、RSI、天才プログラマーがつくった確実なサインツール。
「簡単に勝てる」「サインだけで勝てる」という話は、ある程度自分の技術がついてくると見向きもしなくなるんですが、
初心者の頃は
「サインが出たら入ればほぼ勝てるツール」
に非常に心が惹かれます。
「そういうので資金は増やしながら、徐々にテクニックを覚えていけばいい」
なんて、簡単に考えます。
どんな聡明な人でも自分のことは見えなくなります。
他人事なら、冷徹なくらい聡明で的確な判断をできる人が、自分のことになった
とたんに目隠しをしたように見えなくなります。その法則が相場はいろんな意味でより顕著になるような気がします。
「サイン通りにやるだけで勝てる!!」
「この方法で1億円は簡単!」
「天才プログラマーの奥義!」
「〇億円稼いだファンドマネージャーの極秘方法!!」
初心者の時はいちいちそういう殺し文句にどきどきしますが、ある程度見ていくと
その殺し文句は
「嘘をついても売りたい人の作戦」か
「初心者というカモに相場でお金を落としてもらうためのFX業界の作戦」 にしか思えなくなります。
いやいや、そうはいっても中には本当のことがあるかもしれない、
とあなたは思うかもしれません。
「勝てる方法」という意味では方法はあります。
しかし、「簡単に勝てる」方法はありません。
では彼らは嘘をついているのか?
とても単純な話なんですが、大きな市場(人目に付きやすい場所でという意味)で売られている「教材」というのは、ほとんどが「本人」が売ってるわけではありません。
専門の制作会社が売っていることがほとんどです。
制作会社は教材の制作が本業ですから、ほとんどトレードのことはわかりません。トレードしている人は今度は逆に教材販売市場のことがわかりません。広告は相場は素人のコピーライターが煽り文句を考えることになるので「簡単に勝てますよ!」という殺し文句を平気で書けるのだと思います。
ある程度相場やっている人はわかると思いますが、やってる最中はほんと「ひーひー」言いながら「どきどきし」しながらやってるわけですが、終わってみたら、「わずか30分で10万円勝ちました」ということもあるわけです。
相場の素人がそこだけを聞くと「 えええ、じゃあ時給は20万円!?」となるから、その驚きを素直に表現すると、かなり大げさなことが書けるのだと思います。
また、それが大げさだとしても、彼ら彼らで、自分の家族や子供の生活を守るために必死で頑張って働いて、一個でも商品を売ろうとがんばっているわけで悪者とは言えません。
だからFXをきちんと自分のものにしたい、と思っている人は、自分でよく考え、吟味して、修行して相場に立ち向かうべきだと私は思うのです。
やや話が脇道に入ったので、本道に戻します。
「サインだけで簡単に勝てます」という話を吟味していきます。
FX相場で、仮にこのサインが出たら入れば、それだけで10回中9回勝てる方法
っていうのが「ある」として、その方法をあなたが見つけたとします。
獲得pips数はどの通貨かによっても、毎日の変動幅でも変わりますし、
どの足を使うかで1日に入れるチャンスの回数は変わりますが、仮に5分足でやるとすれば
朝から夜中まで張っていれば、1日10回くらいはチャンスがあると思いますので、
10回中9回勝てれば、1日50pipsくらいは楽に可能でしょう。
1か月に20日稼働で1か月で1000pips
1万通貨(通常の日本のブローカーでドル円で元資金5万円程度)でやっていると1日5,000円、1か月10万円の収益です。
つまりその仕組みがあれば、5万円の資金で毎月10万円稼ぎだせるわけです。
元資金が50万円あって、10万通貨で勝負できれば1日50,000円、毎月100万円稼ぎだせるわけです。
確認します。
あなたが50万円持っていれば、毎月100万円生み出せる仕組みです。
しかもこれは1か月目だけの話で、2か月目からは利益100万円を資金に回せれば、100万円の元金で勝負できるわけです。
となると、20万通貨で勝負できますから、同じペースで毎日FXをやっていると
1か月で200万円利益を生み出せます。
このペースで1年やるとどうなるでしょう?元金はキープしたまま利益だけを次の元金に振り分ける安全策でもこうなります。
1か月目 元金50万円 利益100万円
2か月目 元金100万円 利益200万円
3か月目 元金200万円 40万通貨勝負として 利益400万円
4か月目 元金400万円 50万通貨勝負として 利益500万円
5か月目 元金500万円 100万通貨勝負として 利益1,000万円
この先はさすがにホームトレーダーで一勝負100万通貨以上でするのは無理があるので
100万通貨維持としても、元金は使わず利益だけの
勝負をしていっても1年で1億に手が届きます。
1日50pipsの計算でこうなりますが、 もっと控えめにその半分の25pipsでも、1年で数千万円は
十分達成できます。
「サイン通り売買すればほぼ勝てます!」
というのは、こういう計算が可能であると言っているわけです。
こんな仕組みを3万円とか5万円とかで見ず知らずの他人に売りますか?
あなただったら。
そんなことしているひまがあったら、FXやってたほうがいいでしょう?
唯一の例外は、「自分が辛い時期を過ごしたので、少しでも同じように困っている人の役に立ちたい」
という思いで売っている場合ですね。
さて、結論に入っていきます。
FXも空手や柔道と同じわけです。
サインツールっていうのは
「師範である私の真似をしていれば、相手を簡単に倒せます」と
言っているようなものです。
あなたがジャッキーチェンになったと思ってください。
昔の映画によくあった、これから修行をする、まだ弱いジャッキーです。
あなたが出会ったある師匠は言いました。
「あなたは私のいう通りに動けばいいです。
基礎知識とか勉強とか、厳しい修行はいりません。ただ私の出すサインに従い
キックをして、パンチをすればいいんです。どうです?簡単でしょ?
それでカンフーが強くなれるんです。」
あなたは、師匠にやり方を教えてもらい、やってみました。
道場でやっていると確かにパンチが相手に当たり、相手が倒れることもあります。
「やったー、つよくなったー」と思って、外に武者修行に出かけたとたん、
カンフーで同じ同じ動きをする同門対決は師匠の動きどおりで勝てたけど、
外に出て、空手をする人と対峙したとたん、一秒で撃沈されました。
相手のやり方が変わったときに、全く何も対処の方法がわからないからです。
FXが上手になる は
空手が強くなる
水泳が上手になる
習字が上手になる
というのと同じです。
他人が代わりにやってくれても一時的にはかっこがついても
ずっとは無理です。
FXは、株なども相場は全部同じですが、
結局は「ギャンブル」です。
ビジネスではありません。
「ビジネスになりうる」とかいう論調もよく目にしますが、
でも、そういう人も例外なく、「相場はどう動くかわからない」といいます。
商売なら「今日売れていた商品が明日から一切売れなくなる」という
という動きはよほどの不祥事がない限りはありえません。
けど相場は、例えば大きな資金を持っているどこかのファンドマネージャー一人の意思だけで、全く反対に一気に動きます。
全く読めないことが起こる可能性がいついかなるときもある、というのはビジネスではなくギャンブルとしての要素が強いと思います。
そのギャンブルの場で、勝つか負けるかは時の運を理解した上で、テクニカルを読む、チャートを読むというのは、さいころをふっているディーラーのくせを読み解くことだと私は思っています。
「あのディーラー(あの通貨)が鼻の頭をかいたら(チャートでこういう動きをしたら)こういう目が出やすい(上にいく下にいく)」
このようなデータの蓄積がテクニカルだから、昔から「オカルト」と言われてきたわけですが、
さすがにいまはコンピューターの解析が進み、システム売買もあるくらいだから、
オカルトではなく、完全なる知識です。情報です。問題はチャートというディーラーが発している、その極秘情報を読み取る力があるか、ないか、だけです。自分が。
一般のホームトレーダーができる修行は、チャートを読むことだけです。
そしてチャートを読めれば勝てます。
単にそれをわかりやすい形で表したのが「サインツール」なわけです。
だから、サインツールに従うだけでも「勝つことはあります」といえます。
問題なのは、「負けることもあります」ということで、さらに、自分で勉強していたら
「なぜ負けたか」が読めるのに、サインに従うと「なぜ負けたかなぜ勝てたか」がわからず、
結局、何の修行にもなっていない点が問題なわけです。